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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻6号

2005年05月発行

症例報告

リン酸オセルタミビルとイミペネム使用後に生じた多形紅斑型薬疹

著者: 三谷直子1 山田正子1 相原道子2 池澤善郎2

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター皮膚科 2横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学教室

ページ範囲:P.494 - P.496

文献概要

要約

 67歳,女性.B型インフルエンザと診断され,リン酸オセルタミビル(タミフル (R))を5日間内服,イミペネム(チエナム (R))を8日間点滴静注された.リン酸オセルタミビル終了2日後から痒みを伴う多形紅斑型中毒疹が出現し,抗アレルギー薬内服とステロイド薬外用にて約10日で軽快した.リン酸オセルタミビルに対するスクラッチパッチテストは陽性であったが非特異反応を疑った.リンパ球幼若化試験は303%と陽性であった.イミペネムに対する検査は行うことができなかったが,オセルタミビルによる薬疹を強く疑った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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