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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻6号

2005年05月発行

症例報告

ハーブ類摂取の関与が示唆されたgeneralized morphea-like systemic sclerosisの1例

著者: 浅野祐介1 水川良子1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.503 - P.506

文献概要

要約

 36歳,男性.関節痛に続発して頬部,軀幹,四肢にびまん性の色素沈着と境界明瞭な皮膚こう化局面が出現した.組織学的所見では真皮膠原線維の増生と結節状膨化が確認され,generalized morphea-like systemic sclerosisと診断した.有機溶媒曝露歴は明らかではなかったが,発症1か月前から当院入院までの約半年間,5種類のハーブを含む健康食品を摂取しており,関連性が示唆された.健康食品のハーブそのもの,あるいはそれに含まれる不純物によって,肺・腎臓の線維化が生じることが知られており,皮膚でもこうした線維化が起こりうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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