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症例報告
背部弾性線維腫の1例
著者: 石渕裕久1 田村敦志1 青山久美1 岡田悦子1 石川治1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
ページ範囲:P.532 - P.535
文献購入ページに移動63歳,女性.4年前に背部痛が出現し,初診の2か月前に右上背部の腫瘤に気づいた.臨床像とMRIの所見より背部弾性線維腫と診断し,摘出した.腫瘤は組織学的に細胞成分に乏しい線維性結合織と,これに混在する脂肪織からなり,elastica van Gieson染色で線維性結合織内に小球状,ないし紐状物質が黒褐色に染出された.本症は日本人,特に沖縄地方での報告例が多く,比較的まれな疾患である.
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