icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻6号

2005年05月発行

文献概要

症例報告

背部皮下に生じたelastofibromaの1例

著者: 日向麻耶1 尾藤利憲1 高井利浩1 上田正登1 錦織千佳子1

所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻応用分子医学皮膚科

ページ範囲:P.536 - P.539

文献購入ページに移動
要約

 46歳,男性.約2年前,右肩甲骨下方の皮下腫瘤に気づいた.腫瘤は徐々に増大し,作業時に違和感を感じるようになったため,当科を受診した.部分生検では診断確定に至らず,MRIを施行し,elastofibromaが疑われた.外科的に切除し,病理学的にelastofibromaと診断された.本症は,過去に特定地域での集中発生,家族性発症などの報告がなされているが,皮膚科領域での報告は少なく,その本態についても不明な点が多い.今回,本例における診断,治療について最近5年間の報告例を詳細に検討し,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?