文献詳細
症例報告
Multiple miliary osteomas of the faceの1例
著者: 宮川真輝1 内山麻理子1 中島静香1 繁益弘志1 原田敬之1 西本明2
所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科 2梶原診療所内科
ページ範囲:P.543 - P.545
文献概要
62歳,女性.約5年前より左頬部に常色小丘疹が出現し,徐々に多発し,右頬部にも認められるようになったため,2003年7月3日に当科を受診した.家族歴は特になく,うつ状態にて通院加療中であった.来院時,両頬部に半米粒大の常色丘疹が多発し,ときどきそう痒感がある.CTでは,両側頬部の皮膚に骨化病変と考えられるhigh density areasを多数認めた.超音波検査では,acoustic shadowを伴う石灰化と同じ輝度の小結節を認めた.血清カルシウム,リンは正常範囲であった.左右頬部の常色丘疹をそれぞれ生検した.病理組織学的には左右ともに,真皮浅層から下層にかけて脂肪髄を伴った類円形の骨様構造が認められた.若干の文献的考察を行った.
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