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文献概要
症例報告
露光部を中心にみられた汎発性環状肉芽腫の1例
著者: 片田桐子1 田村政昭1
所属機関: 1利根中央病院皮膚科
ページ範囲:P.644 - P.646
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65歳,男性.2003年春頃より手背に自覚症状を欠く皮疹が出現したが放置していた.その後,上肢・躯幹に拡大したため近医内科を受診し,ステロイド軟膏外用を行ったが難治なため,2003年9月27日,当科を初診した.躯幹・上肢に大豆大までの紫紅色~淡紅色,中央やや陥凹した小結節が多発し,前胸部,手背では融合していた.病理組織学的所見では変性した膠原線維を取り囲む組織球,リンパ球を中心としたpalisading granulomaを認めた.以上の点から本症例を汎発性環状肉芽腫と診断した.露光部に多いことから紫外線の関与を考えたが,光線検査で皮疹は誘発されなかった.治療ではトラニラストは無効であったが,ジアフェニルスルホン(DDS)投与後2週間で皮疹は色素沈着を残し消退した.以後6か月経過するが,皮疹の再燃は認めていない.
65歳,男性.2003年春頃より手背に自覚症状を欠く皮疹が出現したが放置していた.その後,上肢・躯幹に拡大したため近医内科を受診し,ステロイド軟膏外用を行ったが難治なため,2003年9月27日,当科を初診した.躯幹・上肢に大豆大までの紫紅色~淡紅色,中央やや陥凹した小結節が多発し,前胸部,手背では融合していた.病理組織学的所見では変性した膠原線維を取り囲む組織球,リンパ球を中心としたpalisading granulomaを認めた.以上の点から本症例を汎発性環状肉芽腫と診断した.露光部に多いことから紫外線の関与を考えたが,光線検査で皮疹は誘発されなかった.治療ではトラニラストは無効であったが,ジアフェニルスルホン(DDS)投与後2週間で皮疹は色素沈着を残し消退した.以後6か月経過するが,皮疹の再燃は認めていない.
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