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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻7号

2005年06月発行

症例報告

一部囊腫状を呈した神経鞘腫の1例

著者: 松﨑康司1 小炯木麻衣子1 滝吉典子1 六戸大樹1 原田研1 花田勝美1

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.667 - P.669

文献概要

要約

 33歳,男性.10年前,左膝外側に皮下腫瘍出現,次第に圧痛がみられるようになった.臨床像は,表層が青色と赤褐色の色調が混在する皮下腫瘤で,中心部はドーム状に隆起していた.病理組織学的には,充実性ならびに嚢胞性構造を示す多房性神経鞘腫であった.長年膝関節の屈伸による外的刺激を受け続け,腫瘍が皮膚表層に圧排され,また腫瘍内の嚢腫様構造の形成が臨床上特異な外観を呈した誘因として考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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