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症例報告
肺癌皮膚転移の2例
著者: 常田美佐子1 日野孝之1 中村元一1 豊田雅彦1 諸橋正昭1 菓子井達彦2
所属機関: 1富山医科薬科大学皮膚科学教室 2富山医科薬科大学内科学教室
ページ範囲:P.676 - P.679
文献購入ページに移動肺癌(腺癌,小細胞癌)皮膚転移の2例を経験し,その特徴(①部位,②臨床型,③組織型,④診断から皮膚転移までの期間,⑤転移後の予後)について検討した.肺癌の皮膚転移は,診断から転移までの期間が短く,皮膚転移が肺癌の診断に先行することもしばしばである.近年,肺癌の増加に伴い,転移性皮膚癌の原発巣として肺が占める割合は増えてきており,当科でも同様の傾向がみられた.また,肺腺癌の皮膚転移の補助的診断に,CK7/20,thyroid transcription factor-1 (TTF-1)の免疫染色が有用であった.
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