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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻8号

2005年07月発行

今月の症例

カシューナッツシェルオイルによる接触皮膚炎の1例

著者: 宮川真輝1 内山麻理子1 石崎純子1 原田敬之1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科

ページ範囲:P.721 - P.723

文献概要

要約

 24歳,女性.木製の机の塗料として使用されたカシューナッツシェルオイルによる接触皮膚炎を経験した.直接接触した両前腕伸側にそう痒を伴う紅斑, 漿液性丘疹を認めたほか,大腿,顔面にも紅斑が出現した.パッチテストの結果,カシューナッツシェルオイル,ウルシオールが陽性であり,両者は構造上類縁のため交差感作を生じたものと考えた.本邦ではカシューナッツの栽培は行われていないが,塗料の原料としてカシューナッツシェルオイルが輸入,使用されていることを認識しておくべきと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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