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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻8号

2005年07月発行

文献概要

症例報告

皮膚潰瘍部にverrucous carcinomaを生じた汎発型限局性強皮症の1例

著者: 岡田裕子1 長谷川稔1 金原拓郎1 佐藤伸一3 稲沖真4 荻原教夫2 竹原和彦1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室 2金沢大学大学院医学系研究科整形外科学教室 3長崎大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学教室 4川崎医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.746 - P.749

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要約

 29歳,男性.9歳時より左下腿の皮膚硬化が出現,12歳時には左前腕,左下腿にびらん,潰瘍が出現した.15歳までに左側を中心に皮膚硬化,皮膚萎縮,石灰化,骨の変形が進行し,29歳時に左上下肢の難治性潰瘍のため当科を受診した.汎発型限局性強皮症と診断し,左下腿の深い瘻孔を伴った潰瘍に対し全麻下でデブリードマンを行った.同部の生検組織上verrucous carcinomaを認め,左下腿切断術を施行し経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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