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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻8号

2005年07月発行

症例報告

サルコイドーシス患者に合併した慢性腎不全によるcalciphylaxis

著者: 中西健史1 西原清子1 石井正光1 土田敬生2 木本栄司2 庄司哲雄2

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学分野 2大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学分野

ページ範囲:P.773 - P.776

文献概要

要約

 51歳,女性.慢性腎不全に伴う血液透析を5年前より受けている.50歳時にサルコイドーシスの診断を受け,ステロイド内服により加療されていた.指趾先端,踵,大腿内側に皮膚の壊死が出現.単純X線で壊死部に一致した血管の石灰化が確認された.エチドロン酸2ナトリウムの低用量投与を試みたが,壊死出現後8か月で死亡した.自験例における壊疽,潰瘍の症状はcalciphylaxisによるものと考えたが,サルコイドーシスを合併していたことより,高カルシウム血症やステロイド投与が病態の形成を助長した可能性が想定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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