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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻8号

2005年07月発行

症例報告

AIDS患者に発症したbowenoid papulosis様の臨床像を呈した尖圭コンジローマの1例

著者: 根本いずみ1 宮崎貴子1 加納塁1 大西誉光1 渡辺晋一1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.780 - P.782

文献概要

要約

 38歳,男性.1997年4月末にカリニ肺炎とともにAIDSを発症し,didanosine(ddI),indinavir,sanilvudine (d4T)の内服を開始し,1998年1月以降はCD4リンパ球数は300,HIV-RNAウイルス量は検出限界以下で経過していた.1998年3月頃より陰茎冠状溝に自覚症状のない白色疣状丘疹が出現し,6月には包皮や左鼠径に褐色丘疹が増数してきた.冠状溝の皮疹は典型的な尖圭コンジローマであった.包皮・鼠径部には米粒大までの軟らかい褐色丘疹が十数個散在し,bowenoid papulosis様を呈し,組織に異型性はなく,PCR法でHPV6を検出した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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