Qどんなダーモスコピー所見が認められますか?
診断は何でしょう
臨床情報
23歳,女性.約4年前,右前腕に黒色調の小結節があるのに気づいた.その後,徐々に増大してきた.一時,搔 破して,少し出血したことがある.
初診時,右前腕伸側に大きさ6.5×4.5mmの,ドーム状に隆起する灰青黒色の結節が見いだされ(図2),弾性硬に触知した.
雑誌目次
臨床皮膚科60巻1号
2006年01月発行
雑誌目次
連載
Dermoscopy Specialistへの道Q&A(第22回)
著者: 斎田俊明 , 古賀弘志
ページ範囲:P.5 - P.7
今月の症例
足白癬として治療されていた足趾Bowen病
著者: 中村泰大 , 許雪珠 , 大塚藤男 , 藤井俊宥
ページ範囲:P.9 - P.11
要約 77歳,女性.数年前より右4趾背の落屑・紅斑が出現した.前医にて足白癬の診断で抗真菌薬外用を受けたが不変で,次第にびらんが出現してきた.初診時,潰瘍よりMRSAが検出されたため,二度のバンコマイシン点滴で略治したが数週後に再発した.再度,点滴後に皮膚生検を行いBowen病と診断した.腫瘍切除および植皮を行い現在まで再発はない.
中村泰大,他:臨皮60:9-11,2006
症例報告
キャップライトの乾電池型バッテリーによる低温熱傷の1例
著者: 畑佐知里 , 永井美貴 , 坂義経 , 浅川絵理 , 前田学 , 岩田仁
ページ範囲:P.13 - P.15
要約 54歳,男性.台風のさなか,堤防に泥を積む作業を頭にキャップライトを付け,乾電池のバッテリーを左臀部,左大腿部のポケットに入れ2~3時間行った.作業後,それぞれ菱形,楕円形に紅斑が生じ2日後,黒色壊死になった.病理組織検査にて真皮深層,皮下組織まで広範囲な凝固壊死が認められた.デブリドマンおよび分層植皮を行った.電池型バッテリーは誤った使用法により低温熱傷をきたすことがあり,注意が必要である.
畑佐知里,他:臨皮60:13-15,2006
Sweet病様皮疹を伴ったアナフィラクトイド紫斑の1例
著者: 新田悠紀子 , 小池文美香 , 大野稔之 , 奥田容子 , 近藤泰輔 , 黒木のぞみ , 小林慶子 , 島田昌明 , 池口宏
ページ範囲:P.16 - P.19
要約 42歳,男性.発熱,下痢,腹痛を生じ,顔面にクルミ大の水疱・びらん・痂皮を伴った隆起性紅斑局面と,四肢に紫斑を認めた.病理組織像で,頰部の隆起性紅斑はSweet病,下肢の紫斑は壊死性血管炎の像を呈した.白血球16,000/μl,CRP21.47mg/dl,ASK10,240倍と高値であった.十二指腸炎,回腸炎,直腸炎を認めたが,病理組織像で血管炎の像はなかった.蛋白尿と血尿があり,腎生検でIgA腎症を認めた.neutrophilic dermatosis of myeloproliferative disorders (ND of MPD)様皮疹を呈したSweet病を合併したアナフィラクトイド紫斑(ア紫斑)と診断した.プレドニゾロン40mg/日で軽快した.
Sweet病を合併したア紫斑の報告は調べた限りはなく,ともに溶連菌感染にて発症したと考えた.
新田悠紀子,他:臨皮60:16-19,2006
落葉状天疱瘡から尋常性天疱瘡に移行するとともに血清中の抗デスモグレイン1および3抗体に変動を認めた1例
著者: 木花いづみ , 森布衣子 , 三宅亜矢子 , 天谷雅行 , 栗原誠一
ページ範囲:P.20 - P.23
要約 落葉状天疱瘡として発症し,経過中に尋常性天疱瘡に移行した75歳,男性の症例を報告した.臨床症状の移行とともに血清中の抗デスモグレイン抗体も,抗デスモグレイン1抗体単独陽性から抗デスモグレイン1および3抗体陽性へと変動を認めた.尋常性天疱瘡移行期には皮膚のみに水疱,びらんを認め,抗デスモグレイン1抗体高値,抗デスモグレイン3抗体低値陽性を示し,皮膚型尋常性天疱瘡の所見を呈した.ELISA法による抗デスモグレイン抗体の測定は,臨床診断や治療効果の判定のほか,稀ではあるが自験例のような病型移行例の把握においても有用な検査である.
木花いづみ,他:臨皮60:20-23,2006
温泉浴により誘発されたHallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型の1例
著者: 周東朋子 , 安部正敏 , 長谷川道子 , 田村敦志 , 石川治 , 服部瑛
ページ範囲:P.24 - P.26
要約 50歳,男性.初診の約1年前より,両手指および足趾の爪周囲に膿疱を伴う紅色皮疹が生じ,その後爪甲の変形をきたした.近医皮膚科で,Hallopeau稽留性肢端皮膚炎と診断されてエトレチナート内服,ステロイド外用による加療を受けていた.しかし,症状は軽快・増悪を繰り返していた.自ら草津温泉での温泉浴を開始したところ,翌日より皮疹は増悪し,全身倦怠感,発熱が出現したため,当科へ入院した.Hallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型と診断し,エトレチナート内服,ステロイド外用による加療を開始したところ,症状は速やかに改善した.自験例では温泉浴により汎発化が誘発されたと考えた.
周東朋子,他:臨皮60:24-26,2006
Circumscribed palmar hypokeratosisと思われる1例
著者: 村田真希 , 斉藤佑希 , 光戸勇
ページ範囲:P.27 - P.29
要約 53歳,女性.6年前より左手母指球部に触るとぴりぴりする円形の陥凹性病変が生じた.病変部位の病理組織像では,健常皮膚より陥凹した皮膚への移行部に,階段状で急速な角質層の菲薄化と病変部の顆粒層の菲薄化を認めた.HPV抗体の免疫染色は陰性であり,特徴的な臨床所見,病理組織学的所見よりcircumscribed palmar hypokeratosisと診断した.軽度の痛みが継続するため生検より5か月後に単純全切除を行った.病理組織像では,生検時にはみられなかったリンパ球浸潤を認めた.なお,現在までに再発は認めない.circumscribed palmar hypokeratosisは通常自覚症状を欠くため,生検後は経過観察されており,調べ得た限りでは全切除された例はない.
村田真希,他:臨皮60:27-29,2006
神経障害を伴ったサルコイドーシスの1例
著者: 田辺健一 , 山本都美 , 坪井廣美
ページ範囲:P.30 - P.32
要約 61歳,女性.両膝に手拳大,類円形,表面淡紅色の皮下硬結が存在した.病理組織像では,真皮上層から皮下脂肪織に類上皮細胞性肉芽腫が認められた.初診から2週間後,頭痛と右手の痛み,知覚鈍麻が出現した.頭部MRIで多発する結節像,神経筋電図で知覚神経伝導速度の延長があった.経過より中枢神経,末梢神経障害を伴ったサルコイドーシスと診断した.神経障害を伴ったサルコイドーシスは稀であり,若干の文献的考察を加えて報告した.
田辺健一,他:臨皮60:30-32,2006
著明な毛細血管拡張を伴ったリポイド類壊死症の1例
著者: 玉川理沙 , 加藤則人 , 岸本三郎
ページ範囲:P.33 - P.35
要約 72歳,女性.59歳時に脳梗塞の既往があり,62歳から糖尿病を発症した.1991年,周囲に毛細血管拡張を伴う淡紅色硬結性局面が背部に出現したため受診した.病理組織学的に肉芽腫性疾患と診断した.その後,毛細血管拡張は残ったが,硬結は自然消退した.2003年2月,右上腕に皮下硬結が出現し,皮疹が徐々に拡大し,2004年2月再来時,右上腕に自覚症状のない類円形の赤紫色,鶏卵大の皮下硬結があり,周囲に毛細血管拡張を伴っていた.病理組織学的に真皮全層に広範囲に膠原線維が変性し,多核巨細胞,類上皮細胞,リンパ球からなる肉芽腫が多数認められた.リポイド類壊死症と診断した.右上腕の硬結は,生検1週間後,表面が一部潰瘍化するとともに次第に縮小し,2か月で毛細血管拡張を残して消退した.その後,硬結や潰瘍の再発はない.
玉川理沙,他:臨皮60:33-35,2006
血球貪食症候群を併発した成人Still病の1例
著者: 神田憲子 , 石黒直子 , イイタニマロト マリア , 川島眞 , 中島洋
ページ範囲:P.36 - P.39
要約 40歳,女性.2003年12月1日より38℃台の発熱があり,同3日より顔面に紅斑が出現し,18日には全身に拡大した.弛張熱,肝脾腫を認め,フェリチンとFDPの上昇より成人Still病とDICの合併を疑われ,22日に当院内科に入院し,同日当科を初診した.ほぼ全身に小豆大から拇指頭大の浮腫性の紅斑を認め,軀幹,四肢では癒合し,発熱時に増悪がみられた.頸部リンパ節腫脹と全身の関節痛も伴っていた.右前腕の紅斑の組織像では真皮血管周囲に軽度のリンパ球浸潤を認めた.肝酵素の上昇,Hbの低下があり,フェリチンは50,378ng/mlと高値で,骨髄穿刺にて血球貪食像を認めた.成人Still病に血球貪食症候群を併発したと考え,プレドニゾロン30mg/日の内服を開始した.その後いったん軽快したが再び発熱があり,60mg/日に増量したところ解熱し,肝酵素,フェリチン,FDPも正常化し,2005年1月現在10mg/日内服中である.
神田憲子,他:臨皮60:36-39,2006
Sweet病を合併した再発性多軟骨炎の1例
著者: 松本聡子 , 日向麻耶 , 植田透子 , 延沢彰 , 谷昌寛
ページ範囲:P.40 - P.42
要約 74歳,男性.2003年6月より左耳介の発赤,腫脹,疼痛を繰り返した.7月より左季肋部痛,8月には膝,肘,手関節痛が増強し,8月24日からはほぼ全身に水疱を伴う爪甲大の多発性の紅斑を認め,体動困難なため入院した.左耳介および右大腿部より行った皮膚生検の所見よりSweet病を合併した再発性多軟骨炎と診断した.メチルプレドニゾロンパルス療法後のプレドニゾロン内服によりすべての症状は軽快した.
松本聡子,他:臨皮60:40-42,2006
難治性下腿潰瘍を呈したIgA型抗カルジオリピン抗体陽性の抗リン脂質抗体症候群の1例
著者: 伊川友香 , 長谷川稔 , 齊藤恵里子 , 山田瑞貴 , 佐藤伸一 , 山崎雅英 , 竹原和彦
ページ範囲:P.43 - P.45
要約 57歳,女性.34歳時に両下腿に網状皮斑,虫喰い状の潰瘍が出現した.近医にて局所処置を受け潰瘍はいったん治癒したが,43歳時に両下腿に潰瘍が再発した.血管炎を疑われて長期にわたり副腎皮質ステロイドホルモン内服,局所処置などで加療されていた.初診の約1年前に潰瘍が再発し,精査目的に当科へ紹介された.ループス・アンチコアグラント(LA)やIgM,IgG型の抗カルジオリピン抗体(aCL)は陰性であったが,IgA型のaCL陽性が判明した.皮膚潰瘍の原因となる明らかな血栓は検出できなかったが,頭部MRIで多発性微小梗塞がみられ,抗リン脂質抗体症候群と診断した.ステロイドを減量し,ワルファリンカリウムによる抗凝固療法を開始したところ,皮膚潰瘍の治癒が促進し,皮膚潰瘍の原因としてIgA型のaCLが関与していたと考えて抗リン脂質抗体症候群による難治性下腿潰瘍と診断した.
伊川友香,他:臨皮60:43-45,2006
皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
著者: 吉田益喜 , 川田暁
ページ範囲:P.46 - P.48
要約 51歳,男性.約3か月前から上口唇部に隆起性皮疹が出現し徐々に拡大した.血液・画像検査で異常所見はなく,病理組織学的に真皮全層から口輪筋上層までダイロン染色で橙赤色に染色され,偏光顕微鏡で黄緑色に偏光する無構造物質の沈着が認められたことから,皮膚限局性の結節性アミロイドーシスと診断した.治療は,病変部切除と有毛部からの植皮で再建した.
吉田益喜,他:臨皮60:46-48,2006
若年者にみられた毛包性ムチン沈着症の1例
著者: 古谷野さとみ , 佐藤まどか , 木根淵明 , 籏持淳 , 山﨑雙次
ページ範囲:P.49 - P.51
要約 15歳,男児.初診の約1か月前より左下口唇に浸潤性局面が出現した.疼痛,瘙痒などの自覚症状はなかった.病理組織学的に毛包の破壊・変性,毛包を中心にリンパ球の浸潤がみられ,破壊された毛包内部にはムチンの沈着を認めた.臨床的に診断困難であったが,病理組織学的所見より毛包性ムチン沈着症と診断した.自験例は,これまでに報告された若年者に生じた特発性ムチン沈着症と同様,治療に対する反応が良好だった.しかしながら,特発性毛包性ムチン沈着症の存在についてはいまだに議論の的となっており,菌状息肉症への進展の可能性も考慮に入れた注意深い経過観察が必要である.
古谷野さとみ,他:臨皮60:49-51,2006
放射線皮膚炎のステロイド外用部位に出現した扁平黄色腫の1例
著者: 土井理左 , 岡本祐之 , 堀尾武
ページ範囲:P.52 - P.54
要約 76歳,男性.数回の心臓カテーテル検査時のX線照射部位に放射線皮膚炎が生じたため,ステロイド外用薬にて治療を行っていたところ,扁平黄色腫が生じた.正脂血症性の続発性限局性扁平黄色腫は,さまざまな先行病変に続発して出現する.そのなかで放射線皮膚炎に続発して扁平黄色腫を生じた例は国内外で自験例が3例目である.発症機序として,慢性炎症に加え,ステロイド局所療法の関与が考えられた.
土井理左,他:臨皮60:52-54,2006
Tumoral calcinosisの1例
著者: 吉田益喜 , 栗本貴弘 , 川田暁
ページ範囲:P.55 - P.57
要約 42歳,女性.両側腸骨稜周囲に発生したtumoral calcinosisの1例を報告した.病変は左側に65×40mm大で,右側に15×8mm大の正常皮膚色の皮下腫瘤であった.血清カルシウム,リン値は正常であり,甲状腺や副甲状腺機能異常もなかった.病理組織学的には,真皮上層から筋膜上まで大小の石灰沈着を認めた.先行する表皮囊腫や汗管囊腫を示唆する所見はなく,特発性皮膚石灰沈着症と考えた.
吉田益喜,他:臨皮60:55-57,2006
膝周囲に多発した大きな表皮囊腫の1例
著者: 寺内雅美
ページ範囲:P.58 - P.60
要約 61歳,男性.膝周囲に生じた多発性の大きな表皮囊腫の1例を報告した.1年半前より急速に増大する膝周囲の腫瘤を主訴として1993年8月来院した.腫瘤は直径約5cmから18cmまでのおよそ5腫瘤で構成されており,MRI検査で多発性の表皮囊腫または滑液包囊腫が疑われた.多発性で大きく,急速に腫大してきたため,悪性腫瘍も考慮して全切除したところ,悪臭を伴う粥状物質内容を認めた.病理組織診断では多発性の陳旧性表皮囊腫と診断された.
寺内雅美:臨皮60:58-60,2006
左腋窩に帯状に生じたmultiple eccrine spiradenomaの1例
著者: 尾上智彦 , 井上眞理子 , 米本広明 , 太田真由美 , 石地尚興 , 中川秀己
ページ範囲:P.61 - P.64
要約 31歳,男性.左腋窩に帯状に配列したmultiple eccrine spiradenomaを報告する.組織学的に腫瘍は,ヘマトキシリンに濃染する小型の核を有する細胞と,淡染する大型の核を有する細胞,2種類の細胞が索状に,一部は管腔状に配列する構造よりなる.免疫組織学的検討では抗α-SMA抗体,抗CEA抗体,抗EMA抗体などを用いて,腫瘍細胞と正常エクリン汗腺の染色性を比較した結果,本腫瘍細胞の分化の程度は一定のものではなく,エクリン汗腺の種々の段階への分化能を有するものと考えた.
尾上智彦,他:臨皮60:61-64,2006
Spindle cell hemangioendotheliomaの1例
著者: 石川めぐみ , 松江弘之 , 神崎美玲 , 川村龍吉 , 柴垣直孝 , 平本哲夫 , 島田眞路
ページ範囲:P.65 - P.67
要約 24歳,男性.10年ほど前から右足に自覚症状のない皮下腫瘤が多発していた.初診時,右足趾,足底および踵部に合計12個の皮下腫瘤を認めた.足底,踵部のものは表皮に角化を伴い胼胝様の臨床像を呈していた.病理組織学的に腫瘍は真皮中層から深層にかけて存在し,拡張した血管腔からなる血管増生部分と,紡錘形細胞と類上皮様細胞が混在する充実性細胞部分が認められた.特異的な臨床像,病理組織学的所見より自験例をspindle cell hemangioendotheliomaと診断した.Kaposi肉腫との鑑別を要したが,自験例では紡錘形細胞はCD34陰性で,腫瘍組織でHHV-8ウイルスDNAは検出されなかったことよりKaposi肉腫との鑑別は可能であった.
石川めぐみ,他:臨皮60:65-67,2006
被髪頭部に生じた有茎性基底細胞癌の1例
著者: 大塚篤司 , 谷崎英昭 , 今岡千治 , 高垣謙二
ページ範囲:P.68 - P.70
要約 45歳,男性.被髪頭部に生じた有茎性基底細胞癌を報告した.基底細胞癌はその多彩な臨床像より初診時の臨床診断正診率は意外と高くない.被髪頭部の発生頻度は6.6%と少なく,有茎性のものは本邦で27例の報告にとどまる.自験例はダーモスコピーにおいて褐色~黒褐色と灰青色の円形~類円形の結節構造,樹枝状の毛細血管拡張など基底細胞癌を鑑別診断するうえで有用な所見が認められた.ダーモスコピーは自験例のような珍しい臨床像を示すものでも特徴的所見が得られるため,基底細胞癌を診断するうえできわめて有用性の高いものと考える.
大塚篤司,他:臨皮60:68-70,2006
悪性黒色腫のDAVフェロン療法中に発症した骨髄異形成症候群の2例
著者: 紺野隆之 , 日下部順子 , 三浦歩 , 川口雅一 , 三橋善比古 , 近藤慈夫 , 伊藤義彦
ページ範囲:P.71 - P.75
要約 症例1:61歳,女性.背部の悪性黒色腫(malignant melanoma:MM)(stage IA)に対し,術後DAVフェロン療法を施行された.4クール施行後,汎血球減少,全身倦怠感,食欲不振が出現し,骨髄穿刺にて骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)(RA)と診断した.化学療法中止にて血液所見は改善した.症例2:78歳,男性.背部のMM(stage ⅢC)に対し,術後DAVフェロン療法を施行された.3クール施行後汎血球減少が出現した.末梢血に芽球が出現し,全身倦怠感もあった.骨髄穿刺にてMDS(RAEB-t)と診断した.輸血などの対症療法を行ったが白血化し死亡した.一次腫瘍に対する化学療法や放射線療法が要因となり,MDSを発症することがあり,MMに対するDAVフェロン療法でも同様である.DAVフェロン療法はMMの治療に広く行われているが,MDSが発症する可能性を認識する必要がある.
紺野隆之,他:臨皮60:71-75,2006
再発を繰り返した後頸部のfibrosarcomatous variant of dermatofibrosarcoma protuberansの1例
著者: 川浪和子 , 林徳真吉 , 中山敏幸 , 安倍邦子 , 田丸直江 , 吉田周平 , 安楽邦明 , 田中克己 , 平野明喜
ページ範囲:P.76 - P.79
要約 71歳,女性の後頸部に発生し,再発を繰り返したfibrosarcomatous variant of dermatofibrosarcoma protuberans (FS-DFSP)の1例を経験した.本例は,他院で2回の切除を受けて肉腫と診断され,当院にて広範囲切除術を行った.全切除標本の詳細な検討によりFS-DFSPと診断を確定した.初回の切除組織は隆起性皮膚線維肉腫(dermatofibrosarcoma protuberans:DFSP)様の成分が主体であった.2回目・3回目は線維肉腫様の成分が主体で,異型度が増加していた.FS-DFSPは通常のDFSPよりもaggressiveな経過をとる傾向があり,切除断端は陰性であったが今後の再発が懸念される.遠隔転移の検索も含めた十分な経過観察が必要である.
川浪和子,他:臨皮60:76-79,2006
重症筋無力症に伴って発症した悪性線維性組織球腫の1例
著者: 鶴見純也 , 酒井司 , 山﨑雙次
ページ範囲:P.80 - P.82
要約 重症筋無力症患者に発症した悪性線維性組織球腫(MFH)の1例を報告した.48歳,女性.25年来の重症筋無力症に対し1980年3月に胸腺摘出術を施行された.2001年2月頃より左腋窩に硬結を自覚,5月10日当科に紹介初診された.15×16mm大の皮下硬結を切除した.組織学的にMFHと診断し,その後拡大切除および分層切除術を施行した.プレドニゾロン55mg隔日内服中にもかかわらず,植皮の生着は良好であった.術後2年後に局所再発したものの,再切除後の現在,再発は認められない.文献的に重症筋無力症では悪性腫瘍の合併が多く,特にMFHが多いことをまとめた.
鶴見純也,他:臨皮60:80-82,2006
腋窩に生じた皮膚腺病の1例
著者: 岩﨑智子 , 松島陽一郎 , 永井弥生 , 田村敦志 , 石川治 , 土橋邦生
ページ範囲:P.83 - P.85
要約 41歳,女性.不全型Behçet病でコルヒチン内服にて加療中.初診8か月前に出現した左腋窩の皮下結節を主訴に来院した.初診時,左腋窩中央に瘻孔を有する示指頭大の暗赤色結節があり,下床に鶏卵大の腫瘤を触知した.ツベルクリン反応強陽性.瘻孔を含めた皮膚の結節部と,皮下腫瘤として触知したリンパ節の生検組織像ではいずれも多核巨細胞を混じた類上皮細胞肉芽腫がみられた.Ziehl-Neelsen染色で抗酸菌は陰性であったが,皮膚生検組織の抗酸菌培養では結核菌が同定された.また,リンパ節生検組織よりPCR法で結核菌DNAが検出された.腋窩リンパ節結核に伴った皮膚腺病と診断し,抗結核薬3剤の内服治療を行い軽快した.皮膚腺病は頸部に好発するが,他部位の発生例も多数報告されている.最近の皮膚腺病の傾向について,文献的検討を加え報告した.
岩﨑智子,他:臨皮60:83-85,2006
フェニトインによる歯肉増殖症の1例
著者: 坪井廣美 , 矢口厚 , 米元康蔵 , 勝岡憲生
ページ範囲:P.86 - P.88
要約 36歳,女性.ウイルス性髄膜炎に罹患.その後,痙攣発作が出現した.髄膜炎罹患4年後からはフェニトインを投与された.フェニトイン投与開始より4年後に,他剤への変更が可能かどうかという依頼のため当科に紹介された.患者の主訴ではなかったが,初診時臨床所見で歯肉腫脹が認められた.フェニトインは歯肉増殖症を起こす薬剤として有名であったため,同剤を中止したところ,5か月で軽快傾向を示した.フェニトインによる歯肉増殖症は有名であるが,皮膚科領域での報告は少なく今回報告した.
坪井廣美,他:臨皮60:86-88,2006
帝王切開の手術瘢痕部に生じた腹壁子宮内膜症の1例
著者: 田中麻紀子 , 伊藤治夫 , 石崎純子 , 原田敬之
ページ範囲:P.89 - P.91
要約 34歳,女性.帝王切開後の腹壁瘢痕部に,疼痛を伴う下床との可動性不良の皮下腫瘤が出現した.月経周期に伴う症状の増強は認めなかった.画像検査では手術瘢痕と連続して腫瘤が存在したが術前診断は困難であった.病理組織学的所見にて,1層の円柱上皮からなる多数の管腔様構造とその周囲に膠原線維の間質がみられ,腹壁子宮内膜症と診断した.腹壁子宮内膜症についての報告は比較的稀であるが,適齢女性の腹壁手術痕に生じた腫瘍を診た場合は,月経随伴症状の有無にかかわらず本症を念頭に置くべきであると考えた.
田中麻紀子,他:臨皮60:89-91,2006
治療
尋常性疣贅に対するタカルシトール20μg/g軟膏の治療効果
著者: 田村政昭
ページ範囲:P.93 - P.95
要約 尋常性疣贅患者8名に対して,タカルシトール20μg/g軟膏の外用を施行した.8名のうち5名(63%)に6~20週間の治療期間で治癒がみられた.全例で刺激感や灼熱感などの外用による局所の副作用は認められなかった.難治性疣贅や疼痛のために液体窒素による凍結療法が施行困難な尋常性疣贅患者に対する有効な治療法の一つであると考えた.
田村政昭:臨皮60:93-95,2006
アトピー性皮膚炎に対する寛解維持療法としてのヒルドイド(R)ローションの有用性の検討
著者: 山田裕道
ページ範囲:P.96 - P.101
要約 アトピー性皮膚炎に対する寛解維持療法としての保湿剤の有用性を検討するため,ステロイド外用治療後の軽症から軽微のアトピー性皮膚炎患者12例,21部位を対象に,ヒルドイド(R)ローション(HL)を1日2回4週間,被験部位に単純塗布して皮膚症状の推移を観察した.その結果,①21部位中20部位で症状の再燃は認められず,HLのみで寛解を維持できた.1部位のみ皮疹が悪化し,ステロイド外用薬に変更したため,本試験より脱落した.②皮膚症状は皮膚乾燥および瘙痒が開始時と比較して軽快した.③局所性および全身性副作用は認められなかった.今回の試験結果より,ステロイド外用薬などの抗炎症治療薬でアトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静化させた後であれば,保湿剤のみで寛解を4週間の範囲では維持できることが示唆された.
山田裕道:臨皮60:96-101,2005
基本情報
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
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