臨床皮膚科60巻1号

2006年01月発行

症例報告

神経障害を伴ったサルコイドーシスの1例

著者： 田辺健一¹ 山本都美¹ 坪井廣美¹

所属機関： ¹独立行政法人国立病院機構横浜医療センター皮膚科

ページ範囲：P.30 - P.32

文献概要

要約　61歳，女性．両膝に手拳大，類円形，表面淡紅色の皮下硬結が存在した．病理組織像では，真皮上層から皮下脂肪織に類上皮細胞性肉芽腫が認められた．初診から2週間後，頭痛と右手の痛み，知覚鈍麻が出現した．頭部MRIで多発する結節像，神経筋電図で知覚神経伝導速度の延長があった．経過より中枢神経，末梢神経障害を伴ったサルコイドーシスと診断した．神経障害を伴ったサルコイドーシスは稀であり，若干の文献的考察を加えて報告した．

田辺健一，他：臨皮60：30-32，2006

参考文献

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