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症例報告
膝周囲に多発した大きな表皮囊腫の1例
著者: 寺内雅美1
所属機関: 1沼津市立病院形成外科
ページ範囲:P.58 - P.60
文献購入ページに移動要約 61歳,男性.膝周囲に生じた多発性の大きな表皮囊腫の1例を報告した.1年半前より急速に増大する膝周囲の腫瘤を主訴として1993年8月来院した.腫瘤は直径約5cmから18cmまでのおよそ5腫瘤で構成されており,MRI検査で多発性の表皮囊腫または滑液包囊腫が疑われた.多発性で大きく,急速に腫大してきたため,悪性腫瘍も考慮して全切除したところ,悪臭を伴う粥状物質内容を認めた.病理組織診断では多発性の陳旧性表皮囊腫と診断された.
寺内雅美:臨皮60:58-60,2006
寺内雅美:臨皮60:58-60,2006
参考文献
1) 松下洋二, 他:皮膚診療37: 11901, 1995
2) 山村雄一, 他:現代皮膚科学大系第9巻, 中山書店, p119, 1980
3) 津田基晴, 他:臨皮53: 1147, 1999
4) 寺内雅美, 他:形成外科38: 1319, 1995
5) 飯島玲子, 他:日皮会誌98: 746, 1988
6) 青山朋樹, 他:臨整外33: 1433, 1998
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