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治療
アトピー性皮膚炎に対する寛解維持療法としてのヒルドイド(R)ローションの有用性の検討
著者: 山田裕道1
所属機関: 1国際親善総合病院皮膚科
ページ範囲:P.96 - P.101
文献購入ページに移動要約 アトピー性皮膚炎に対する寛解維持療法としての保湿剤の有用性を検討するため,ステロイド外用治療後の軽症から軽微のアトピー性皮膚炎患者12例,21部位を対象に,ヒルドイド(R)ローション(HL)を1日2回4週間,被験部位に単純塗布して皮膚症状の推移を観察した.その結果,①21部位中20部位で症状の再燃は認められず,HLのみで寛解を維持できた.1部位のみ皮疹が悪化し,ステロイド外用薬に変更したため,本試験より脱落した.②皮膚症状は皮膚乾燥および瘙痒が開始時と比較して軽快した.③局所性および全身性副作用は認められなかった.今回の試験結果より,ステロイド外用薬などの抗炎症治療薬でアトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静化させた後であれば,保湿剤のみで寛解を4週間の範囲では維持できることが示唆された.
山田裕道:臨皮60:96-101,2005
山田裕道:臨皮60:96-101,2005
参考文献
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