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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻10号

2006年09月発行

原著

顔面の皮膚病変に対するリハビリメイク(R)の患者QOLへの影響

著者: 檜垣祐子13 かづきれいこ1 加茂登志子1 川本恭子2 川島眞3

所属機関: 1東京女子医科大学附属女性生涯健康センター 2東京女子医科大学神経精神科 3東京女子医科大学皮膚科

ページ範囲:P.879 - P.883

文献概要

 リハビリメイク(R)とは外見上の問題をもつ人の社会復帰を支援するメイクアップである.顔面に皮膚病変を有する女性86例(16~90歳,平均42歳,色素性病変22例,瘢痕17例,アトピー性皮膚炎7例,ざ瘡6例など)を対象に,リハビリメイク(R)のQOLへの影響を,化粧に対する満足度を含めて検討した.QOLの評価はリハビリメイク(R)前と2週間後にSkindex-16を用いて施行したほか,化粧に対する満足度をリハビリメイク(R)前,直後,2週間後にVASで測定した.Skindex-16スコアはリハビリメイク(R)前に症状19,感情52,機能34と,特に感情,機能面のQOLが低かったが,2週間後にはすべてのスケールスコアが有意に改善した.化粧への満足度はリハビリメイク(R)前の36mmから直後に90mmまで上昇し,2週間後にも有意に上昇していた.以上より,リハビリメイク(R)は患者のQOLを改善し,化粧への満足度を高めることが示された.

参考文献

1) かづきれいこ, 田上順次:デンタル・メディカルスタッフのためのリハビリメイク入門, 医歯薬出版, p20, 2004
2) Higaki Y, et al: J Dermatol29: 693, 2002
3) 有川順子:臨皮57: 224, 2003
4) 林 伸和:臨皮59 (5増): 101, 2005
5) かづきれいこ:形成外科44: 1029, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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