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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻10号

2006年09月発行

文献概要

症例報告

全身に著明な色素沈着をきたした皮膚筋炎の1例

著者: 箭原弘典1 井川健1 佐藤貴浩1 横関博雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.903 - P.906

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 48歳,女性.小児期よりアトピー性皮膚炎があり,外用療法で良好なコントロールをされていた.2002年1月より眼瞼に浮腫性紅斑が出現した.2002年8月よりCKの上昇と全身の色素沈着が認められるようになり次第に増悪した.2004年1月より四肢近位筋の疼痛・筋力低下を自覚した.筋酵素上昇・筋電図・筋MRI・筋生検・皮膚生検の各所見から皮膚筋炎と診断.間質性肺炎や悪性腫瘍の合併は認めなかった.プレドニゾロン40mg/日より内服開始したところ,眼瞼の腫脹・色素沈着・筋症状は徐々に改善していった.本症例の色素沈着は皮膚筋炎によるものと考えられた.

参考文献

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8) Hidano A, et al: J Dermatol13: 233, 1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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