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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻10号

2006年09月発行

症例報告

Mohs' chemosurgeryによりQOLを改善しえた転移性皮膚胸腺癌の1例

著者: 伊藤宗成1 栁沼恭子1 谷戸克己1 上出良一1 中川秀己1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.955 - P.958

文献概要

 68歳,男性.呼吸器内科にて胸腺癌の診断を受け,放射線療法や各種化学療法を施行するも効果なく,腫瘍が体表から大きく突出してきたため,液体窒素による凍結療法を試みた.腫瘍は若干縮小したものの,逆に壊死が拡大し滲出液が増量,感染により悪臭を伴った.そこでMohs' chemosurgeryを施行したところ,腫瘍は壊死部位も含めて固定され,十分な腫瘍縮小効果に加え,滲出液の漏出・悪臭も抑制することができ,患者存命中のQOLの改善に大きく寄与することができた.

参考文献

1) Mohs FE: Arch Surg42: 279, 1941
2) Glen MB, et al: Am Fam Physician72: 845, 2005
3) 森 俊二:マルホ皮膚科セミナー21: 8, 1981
4) 宇宿一成, 他:臨皮58: 772, 2004
5) 牧田浩樹, 他:日口腔外会誌46: 702, 2000
6) 重山昌人, 他:医薬ジャーナル41: 2289, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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