Q どんなダーモスコピー所見が認められますか?
診断は何でしょう
臨床情報
28歳,女性.12歳頃,右小指に外傷を負い,爪がはがれた.その後,再生してきた爪の一部が薄茶色を帯びていた.この色素沈着はその後,あまり変化しなかったが,最近,少し濃くなってきた.
初診時,右第5指爪甲の内側寄りに黒褐色の縦線条が認められた(図2).幅4mmの色素線条で,濃褐色から淡褐色までの濃淡差を示す.濃い部分の爪甲は表面が多少の凹凸を示し,先端部が少し欠損している.また,やはり濃い部分の中枢側に相当する爪小皮から後爪廓部に小褐色斑を認める.
雑誌目次
臨床皮膚科60巻11号
2006年10月発行
雑誌目次
連載
Dermoscopy Specialistへの道Q&A(第31回)
著者: 斎田俊明 , 古賀弘志
ページ範囲:P.981 - P.983
今月の症例
眼瞼脂腺癌の1例―本邦報告132例についての検討
著者: 五十嵐直弥 , 永井弥生 , 田村敦志 , 石川治
ページ範囲:P.985 - P.988
要約 87歳,女性.初診2年前に右上眼瞼の皮疹に気づいた.右上眼瞼に10×5mmの辺縁が堤防状に隆起した淡紅色から黄白色の硬い結節があり,眼瞼結膜側にも連続していた.病理組織学的に腫瘍細胞は好塩基性の細胞と空胞細胞よりなり,空胞細胞はほう沫状の細胞質を有する成熟した脂腺細胞様で,核の大小不同,異型性を有していた.治療を希望しないため経過観察中である.1991~2005年までの本邦報告例132例を検討したところ,約半数が診断前に切開などの外科的処置を受けており,初期診断が困難な場合が多いと思われた.
症例報告
尋常性乾癬に合併した自己免疫性表皮下水疱症の1例
著者: 浅野千賀 , 三浦義則 , 黒田啓 , 藤本栄大 , 多島新吾 , 大西善博 , 石井文人 , 橋本隆
ページ範囲:P.990 - P.994
要約 56歳,女性.13年来の尋常性乾癬にて近医でステロイド,ビタミンD3製剤外用にて治療中であったが,特に誘因なく乾癬の皮疹が悪化し,同時に体幹・口腔に緊満性水疱が出現した.病理組織学的所見では表皮下水疱と水疱内および真皮浅層に好中球を中心とする細胞浸潤を認めた.蛍光抗体直接法で水疱部の基底膜部にIgGが線状に沈着し,1M生食剥離ヒト皮膚を用いた蛍光抗体間接法では真皮側と反応した.真皮抽出液を用いた免疫ブロット法では200kDa,290kDaともに陰性であった.乾癬・水疱症ともにシクロスポリンA投与が有効であった.
Capillary leak syndromeを併発した汎発性膿疱性乾癬の1例
著者: 井上有紀子 , 八幡陽子 , 白方裕司 , 村上信司 , 藤山幹子 , 佐山浩二 , 橋本公二
ページ範囲:P.995 - P.998
要約 55歳,男性.1978年より汎発性膿疱性乾癬と診断され,外用,内服加療を行っていた.2002年12月,急性循環不全,呼吸不全,腎不全にて意識不明の状態で当院へ緊急入院した.体幹の小膿疱の新生および低血圧,低アルブミン血症,血液濃縮,末梢の浮腫,腎機能障害を認め,汎発性膿疱性乾癬にcapillary leak syndromeを併発したと考えられた.capillary leak syndromeに関与していると考えられているvascular endothelial growth factor (VEGF)の血漿濃度を測定したところ,入院後3日目が1,840pg/mlと著しく高値であり,皮疹が落ち着いた入院25日目には77pg/mlと低下していた.以上より本症例においては,汎発性膿疱性乾癬の増悪の初期に増加していたVEGFがcapillary leak syndromeの発症に関与していたのではないかと考えた.
低セレン血症患者にみられた爪甲白色変化の1例
著者: 稲宮知美 , 櫻根純子 , 倉知貴志郎
ページ範囲:P.999 - P.1001
要約 29歳,男性.脳性麻痺にて長期経管栄養中,爪の白色化を主訴に受診した.血清セレン濃度の著明な低下を認め,低セレン血症に伴う爪甲白色変化と診断した.心病変などの重篤な合併症は認めなかった.セレンを含む微量元素補給飲料テゾン (R)の経口投与を行い爪甲白色変化の改善を認めた.これまでセレン欠乏における爪変化は爪床の白色変化とされていたが,自験例では爪近位部より改善したことより,爪床ではなく爪甲の変化と考えた.経管栄養患者において爪甲の白色変化をみた場合,セレン欠乏を念頭に置く必要がある.
全身性強皮症患者にみられた難治性下腿潰瘍―巨大子宮筋腫と抗リン脂質抗体が誘因と考えられた1例
著者: 井上有紀子 , 越後岳士 , 長谷川稔 , 佐藤伸一 , 水本泰成 , 山崎雅英 , 竹原和彦
ページ範囲:P.1002 - P.1005
要約 37歳,女性.24歳時,抗セントロメア抗体陽性の全身性強皮症を発症した.25歳時,死産の既往あり.28歳時より両下肢深部静脈血栓症に対し近医にてワルファリンカリウムの内服をしていたが,初診2か月前から両下腿に疼痛を伴う難治性の皮膚潰瘍が多発してきた.抗リン脂質抗体陽性で,肺梗塞,両下肢深部静脈血栓症を認めたことから,抗リン脂質抗体症候群と診断した.さらにMRIにて径13cm大の巨大子宮筋腫が総腸骨静脈を圧排している像を認めたため,子宮全摘と抗凝固療法の強化により皮膚潰瘍は速やかに上皮化した.巨大な骨盤内腫瘍は解剖学的に下肢血流うっ滞の原因となり,しばしば血栓症の誘因となることが知られている.自験例では,抗リン脂質抗体症候群で凝固亢進状態にあり,さらに巨大子宮筋腫による下肢の血流うっ滞から血栓形成が促進され,難治性下腿潰瘍が生じたと考えられた.
慢性腎不全患者に生じたcalciphylaxisによる難治性下腿潰瘍の1例
著者: 横田日高 , 谷崎英昭 , 谷岡未樹 , 松村由美 , 是枝哲 , 宮地良樹
ページ範囲:P.1006 - P.1008
要約 30歳,男性.2003年から人工透析が導入されている.2004年11月より両下腿に紫斑が出現し,次第に潰瘍化してきた.保存的に加療するも潰瘍は拡大し疼痛が著しいため,2005年4月28日当科に入院となった.右下腿潰瘍辺縁部からの皮膚生検の所見および単純X線像からcalciphylaxisによる皮膚潰瘍と診断した.潰瘍部に植皮術施行し腎移植したところ,疼痛は著明に改善した.本症では,皮膚生検と単純X線によって速やかに診断し,植皮術を施行するのが肝要だと考える.
肺病変が先行した壊疽性膿皮症
著者: 岩﨑純也 , 小野公司 , 三重野英樹 , 三浦義則 , 小林真己 , 黒田啓 , 多島新吾
ページ範囲:P.1009 - P.1012
要約 40歳,女性.1年前に喀血があった.近医にて肺アスペルギルス症の診断にて左肺上葉を切除された.術後胸部の手術創に潰瘍性病変が出現し,同時に両上下肢にも同様の病変がみられた.初診時,四肢・胸部に類円形の大小の潰瘍が多発しており,そのほかに膿疱が散在していた.病理組織学的には真皮全層に好中球・リンパ球よりなる非特異的炎症細胞浸潤を認めた.壊疽性膿皮症の診断後,DDSによって皮疹は軽快した.しかし,初診の3か月後,右上肺野に胸部X線異常影が出現すると同時に皮疹も増悪した.胸部異常影に対し抗菌薬・抗真菌薬は無効のため,壊疽性膿皮症に関連した肺病変と考えた.プレドニン(R)・シクロスポリン内服によって皮膚・肺病変は改善した.
酢酸リュープロレリン皮下注射により生じた肉芽腫の1例
著者: 加藤篤衛 , 三石剛 , 野呂佐知子 , 川名誠司
ページ範囲:P.1013 - P.1016
要約 73歳,男性.昨年2月より前立腺癌にて当院泌尿器科へ通院中であり,ホルモン療法を受けていた.昨年10月頃よりホルモン療法注射部位の下腹部に皮下硬結が生じ,次第に増大し腫瘤になった.左下腹部に4.5×3.2×1.0cm,表面常色,弾性硬,周囲との境界は比較的明瞭で下床との癒着のある腫瘤を認め,MRIで前立腺癌の皮膚転移を疑った.病理組織学的に真皮から脂肪織にかけて一部壊死を伴い,類上皮細胞,異物型巨細胞,大小の空胞を混じた肉芽腫を認めた.酢酸リュープロレリンは黄体化ホルモン放出ホルモンアゴニストで前立腺癌や乳癌のホルモン療法として用いられる.酢酸リュープロレリンは硬結,紅斑などの局所副作用の報告があるが,腫瘤を生じる症例は稀である.
経表皮排泄像を伴う弾力線維性仮性黄色腫の1例
著者: 坪井廣美 , 米元康蔵
ページ範囲:P.1017 - P.1019
要約 65歳,女性.3年前より右鼠径部に白色の結節が出現した.初診時,頸部,臍周囲,大腿から鼠径部にかけて黄色で扁平な小結節が集簇する鳥皮様の局面を認めた.また鼠径部と臍周囲の黄色局面内には,白色小結節を認めた.病理組織学的には大腿部では弾力線維の変性像,小石灰化を認め,大腿の黄色局面内に隣接する鼠径部の結節では石灰の経表皮排泄像を認めた.
糖尿病を伴わないnecrobiosis lipoidicaの1例
著者: 吉田まり子 , 前山泰彦 , 名嘉眞武国 , 安元慎一郎 , 橋本隆 , 井口憲一郎
ページ範囲:P.1020 - P.1022
要約 77歳,女性.初診時,両下腿前面に辺縁が堤防状に軽度隆起した紅褐色調の硬化性萎縮性局面が多発していた.病理組織学的所見では真皮内に広範囲に膠原線維の変性が認められ,内部にリンパ球,組織球,多核巨細胞からなる肉芽腫性結節が散在していた.以上より,necrobiosis lipoidicaと診断した.自験例では糖尿病の既往歴や外傷などの誘因はなかった.治療はステロイドとヒルドイドソフト(R)の外用の併用とトラニラストの内服で経過観察を行っており,皮疹の浸潤はわずかに軽快している.
口腔粘膜病変を伴った開口部形質細胞症の1例
著者: 吉田理恵 , 田中京子 , 木花光 , 滝内優子 , 小林宏成 , 大沢淳子 , 中村宣子
ページ範囲:P.1023 - P.1025
要約 62歳,男性.半年前より疼痛を伴う下口唇のびらんと右頰粘膜には示指頭大の紅色腫瘤が出現した.病理組織学的に下口唇・頰粘膜の粘膜固有層に形質細胞の密な浸潤がみられ,開口部形質細胞症と診断した.本症の病変部は通常1か所のことが多く,口唇と頰粘膜に同時に出現するのは稀で,腫瘤を形成する例も珍しい.外用薬を各種試みているが不変である.
抗真菌薬内服を要したTrichophyton tonsuransによる体部白癬の1例
著者: 篠田英和 , 関山華子
ページ範囲:P.1026 - P.1028
要約 13歳,女児(中学3年生).3週間前より右上腕に円形紅斑が出現し,某医で白癬と診断された.抗真菌薬の外用治療を行い紅斑は消失したが,脱色素斑を認めるようになり当院を受診した.脱色素斑内に一見正常の生毛が認められ,その生毛のKOH鏡検にて毛内性菌性寄生の像がみられた.培養にて生毛よりTrichophyton tonsuransを分離した.グリセオフルビン内服を6週間行い,菌は陰性化した.初診時,前医で行った抗真菌薬外用療法で紅斑の消失がみられ,皮膚症状は改善していたが,脱色素斑内の毛内に菌が残存していた.したがってT.tonsuransによる体部白癬の治療では,外用療法のみでは毛内に菌が残存することがあり,外用療法のほかに抗真菌薬の内服が必要である.
非典型的な臨床像を呈したBazin硬結性紅斑の1例
著者: 石田智子 , 椛島健治 , 宮地良樹
ページ範囲:P.1029 - P.1032
要約 81歳,女性.両前腕および左下腿に散在する紅色丘疹を主訴に受診した.生検で真皮深層から皮下結合組織にかけて中心乾酪壊死を伴うgranulomatous inflammationがみられ,類上皮細胞,Langhans型巨細胞,および広範囲に及ぶ血管壊死を伴っていた.ツベルクリン反応は強陽性であったが,胸部X線・CT検査では結核を示唆する所見はなかった.3剤併用抗結核療法で速やかに皮疹が改善した.ツベルクリン反応強陽性で乾酪壊死を認め,抗結核療法に速やかに反応したことから結核疹と考えた.病理組織学的にBazin硬結性紅斑に矛盾しないものの,臨床像が小型で潰瘍を伴わずBazin硬結性紅斑の典型例とは異なっていた.壊疽性丘疹状結核疹との鑑別が問題となったが,全経過を通じて痂皮や潰瘍を全く認めないことから否定した.これにより臨床像は非典型的であるが,Bazin硬結性紅斑と診断した.
持続性の出血を主訴とした女性外陰部の被角血管腫の1例
著者: 浅木弘子 , 稲冨徹 , 福田直純 , 鈴木啓之 , 照井正
ページ範囲:P.1033 - P.1035
要約 67歳,女性,2時間以上にわたって外陰部からの出血が続いたため,救急外来を受診した.両側大陰唇に紫黒色から黒褐色の角化性丘疹を6個認め,そのうち1個からは持続性の出血がみられた.病理組織学的に,真皮上層に多数の赤血球を容れ,著明な拡張を呈した血管増生を認めた.女性外陰部に生じたangiokeratoma of vulvae (AGV)と診断し,腟炎に対するステロイド外用の長期連用が持続性出血の一因と考えた.女性外陰部のAGVは,加齢による血管支持組織の脆弱化や表皮の萎縮,局所静脈圧の亢進などにより生じ,従来言われてきたよりもよく認められる変化と考えた.
アキレス腱部に生じた angioleiomyomaの1例
著者: 花島麻紀 , 中村由実 , 原田敬之
ページ範囲:P.1036 - P.1038
要約 63歳,女性.約10年前より,右アキレス腱部に疼痛を伴う結節が出現し,緩徐に増大してきた.10×20mm大の常色~紅色調,ドーム状結節で,弾性やや硬に触れた.病理組織学的に真皮深層に周囲と境界明瞭な,線維性被膜に覆われた腫瘍塊が認められた.腫瘍内にはスリット状の裂隙や大小の血管腔と,その周囲に不規則に増殖する類円形~紡錘形の核を有する細胞の増殖がみられた.Azan-Mallory染色,elastica van Gieson染色,抗α平滑筋アクチン抗体染色,vimentin染色,desmin染色にて,腫瘍細胞が陽性であった.以上より,血管平滑筋腫(angioleiomyoma)と診断した.
顆粒細胞腫の2例―腫瘍の色調は腫瘍の深さと被覆表皮の性状による
著者: 洞口由香 , 前田文彦 , 高橋和宏 , 赤坂俊英 , 林正康 , 樋口浩文
ページ範囲:P.1039 - P.1042
要約 症例1:17歳,女性.左腋窩に黄色調の皮下腫瘤を生じた.病理組織学的に表皮の変化を欠き,真皮中層に顆粒細胞腫胞巣が存在した.症例2:45歳,女性.右背部のドーム上に隆起する紅色腫瘤で,組織学的に表皮肥厚と基底層のメラニン色素増殖を認め,顆粒細胞腫胞巣は表皮直下から存在していた.2例の顆粒細胞腫の臨床像の違いは腫瘍の深さと表皮の変化によると考えた.
星細胞腫を併発した頭部巨大色素性母斑の1例
著者: 嘉陽織江 , 工藤清孝 , 半田隆 , 橋詰良夫
ページ範囲:P.1043 - P.1045
要約 42歳,男性.出生時より頭部に広範な黒色斑を認めていたが放置していた.生来健康であったが,3か月前より右上肢の脱力,歩行失調を認め,脳腫瘍の指摘を受け,神経皮膚黒色症を疑い皮膚科を紹介され受診した.頭部黒色斑は病理検査にて巨大色素性母斑と診断した.脳腫瘍はgrade2の星細胞腫と診断され化学療法が選択された.母斑細胞母斑と星細胞腫はいずれも神経堤細胞由来であり,非連続性ではあるが,解剖学的にも近接して存在している点より,発生病理学的に何らかの関連がある可能性が考えられた.
腋窩乳房外Paget病と腋窩・外陰double Paget病
著者: 山中快子 , 加藤直子 , 谷村心太郎 , 田村あゆみ
ページ範囲:P.1046 - P.1048
要約 48歳と89歳の女性の腋窩部に生じた乳房外Paget病(EMPD)の2例を報告した.前者は甲状腺癌を合併していた.後者は同時に外陰部にもEMPDの病変を認め,double Paget病であった.本邦におけるEMPDの特徴と腋窩に生じたEMPDの報告例につき,考察した.
リンパ節転移を伴ったeccrine porocarcinomaの1例
著者: 中野さち子 , 牧之段恵里 , 萬木聡 , 山本純照 , 浅田秀夫 , 宮川幸子
ページ範囲:P.1049 - P.1051
要約 75歳,男性.2年前,右大腿後面に拇指頭大の腫瘍が生じ,放置していたところ徐々に増大し,また表面にびらんが生じてきた.初診時,右大腿後面に軽度隆起し表面にびらんを伴う直径約3cmの類円形淡紅色結節を認めた.皮膚生検では,腫瘍巣は小型の核を有する好塩基性細胞が増殖する暗調な部分と異型性に富む大型の細胞からなる明調な部分で構成され,表皮と連続して真皮下層まで浸潤していた.胞巣内にはクチクラを伴う微小な管腔構造もあり,CEA(+),EMA(+),S-100蛋白(-)であった.eccrine porocarcinomaと診断し,辺縁から3cm離して筋膜上で切除した.右鼠径リンパ節生検で転移を認めた.治療後1年半を経過した現在,再発・遠隔転移はない.
25年後に脳転移をきたした悪性黒色腫の1例
著者: 夏賀健 , 加藤直子 , 氏家英之 , 冨田幸希
ページ範囲:P.1052 - P.1054
要約 55歳,女性.29歳時,左下腿に黒色の皮疹が出現した.30歳時に近医を受診し,excisional biopsyを受けた結果,悪性黒色腫であった.5cmマージンの根治切除術および中間層植皮術,術後補助化学療法を受けた.その後,再発なく経過していたが,55歳時に記銘力の低下が出現し,脳腫瘍が発見され,摘出術を受けた.腫瘍は病理組織学的に脳実質内の悪性黒色腫であった.その後,定位脳照射を受けたが,5か月後に右脛骨,表在性リンパ節,四肢の皮膚などに黒色腫の転移巣が多発した.
陰囊内平滑筋肉腫の1例
著者: 菅谷久 , 丸山浩 , 佐藤哲也 , 伊藤周作 , 古田淳一 , 高橋毅法 , 大塚藤男
ページ範囲:P.1055 - P.1057
要約 39歳,男性.初診の3年前より左陰囊皮下に母指頭大の腫瘤に気づいたが放置していたところ,著明な増大傾向が出現した.初診時,左陰囊に60×50×40mm大の弾性硬,皮膚とも下床とも可動性良好な腫瘤を認めた.組織学的に平滑筋肉腫と診断した.全身検索上,リンパ節転移・遠隔転移はなく,術後経過は良好である.陰囊内平滑筋肉腫は稀であり,自験例の提示とともに本邦・海外の既報例を検討し若干の考察を加えた.
胃癌に伴う黒色表皮腫とLeser-Trélat徴候の合併例
著者: 市川健
ページ範囲:P.1058 - P.1061
要約 74歳,男性.初診2か月前より,両下腿を中心にそう痒感を伴わない褐色の小結節が増加してきた.同時期に息切れ,立ちくらみが生じ,Hb値の低下もみられ,精査の結果,胃癌が発見された.両下腿~足背部と両手背部に,小指頭大までの淡褐色~茶褐色の扁平角化性小結節が多数あり,また,両腋窩,鼠径部には角化性でやや粗ぞうなビロード状外観の褐色斑状皮疹が存在する.同様の皮膚病変は臍周囲,腰背部にも軽度認められた.両手掌,足底には灰白色の鈍い光沢の絨毛状角化性局面がみられる.病理組織学的に腋窩は黒色表皮腫,また下腿は脂漏性角化症の像であり,約2か月間で急速に増加したことよりLeser-Trélat徴候と考えた.胃全摘術を施行し,poorly differentiated adenocarcinoma,StageⅢAと診断された.術後2か月頃から,黒色表皮腫とLeser-Trélat徴候はいずれも次第に軽快しつつある.悪性黒色表皮腫とLeser-Trélat徴候の合併例は稀である.
臨床統計
表皮囊腫の細菌学的検討
著者: 國行秀一 , 吉田有紀 , 前川直輝 , 鈴木伸典
ページ範囲:P.1063 - P.1066
要約 炎症性表皮囊腫111例および非炎症性表皮囊腫22例の計133例の表皮囊腫について,好気的,嫌気的に細菌培養を行い,分離細菌を検討した.性別をみると,133例中82例(61.6%)が男性であった.炎症性111例のうち,89例(80.2%)で細菌培養陽性,うち好気性菌69株,嫌気性菌40株であった.一方,非炎症性22例のうち,14例(63.6%)で細菌培養陽性,好気性菌13株,嫌気性菌1株が分離された.炎症性において,細菌培養陽性率が高く,さらに嫌気性菌の分離頻度が非炎症性に比べて有意に高かった.炎症性からは,好気培養でコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)が,嫌気培養ではPeptostreptococcus spp. が多数分離された.これらの菌が炎症反応惹起因子として作用した可能性が示唆された.
治療
表在型基底細胞癌に対する5%イミキモドの使用経験
著者: 六戸亜希子 , 板井恒二 , 六戸大樹 , 武田仁志 , 花田勝美
ページ範囲:P.1068 - P.1070
要約 84歳,女性.背部に生じた7.5×7.0cm大の表在型基底細胞癌に対して,5%イミキモド(imiquimod)による外用を40回行った.そう痒感,びらんなどの局所的な副作用に加え,めまいや微熱などの全身的副作用が出現した.投与回数の減少により,副作用は改善した.外用開始8週後と23週後の皮膚生検では,いずれも病理組織学的に腫瘍細胞の残存はみられなかった.外用終了3か月後の時点で再発は認めず,良好な経過である.
アトピー性皮膚炎に対する1日2回投与の抗ヒスタミン薬の有効性および安全性の検討
著者: 瀧川雅浩 , 伊藤泰介 , 浦野聖子 , 大島昭博 , 影山葉月 , 杉浦丹 , 橋爪秀夫 , 秦まき , 古川富紀子 , 堀部尚弘 , 八木宏明 , 吉成康 , 戸倉新樹 , 伊豆邦夫 , 椛島健治 , 古賀千律子 , 島内隆寿 , 杉田和成 , 野見山朋彦 , 益雪浩一 , 村田宏爾 , 小林美和
ページ範囲:P.1071 - P.1077
要約 アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬として,最も汎用されている1日2回投与の塩酸フェキソフェナジンと塩酸オロパタジンを用いて,両群間で痒み抑制効果の違いがあるかどうかをVisual Analogue Scale(VAS),Skindex16を中心に非盲検交差試験法にて検討した.その結果,いずれの薬剤においても,VAS値は投与開始4週後,8週後ともに有意な減少効果が認められた(p<0.05).また,QOLの指標であるSkindex16のスケールも経時的に有意に減少した(p<0.05).VASからみた薬剤の有効性について,両群間に有意な差はみられなかったが,眠気の頻度は塩酸フェキソフェナジンで有意に低かった.塩酸フェキソフェナジンは患者の満足度においても明らかに高く,アトピー性皮膚炎において,第一選択薬となる抗ヒスタミン薬と考えられた.
基本情報
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
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特集 基底膜
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23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
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