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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻12号

2006年11月発行

文献概要

症例報告

毛囊一致性に丘疹がみられた薬剤性過敏症症候群の1例

著者: 梶田裕子1 大嶋雄一郎1 玉田康彦1 松本義也1 伊東慶子2 堀博子2

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室 2総合大雄会病院皮膚科

ページ範囲:P.1100 - P.1102

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 57歳,男性.2003年6月初旬から脳梗塞後のめまい症状残存のため,カルバマゼピン(テグレトール (R))内服開始し,1か月半後に紅色丘疹が全身に拡大し,発熱,肝酵素上昇がみられ,当科を紹介受診された.頸部のリンパ節腫脹と顔面,軀幹を中心に毛囊一致性の紅色丘疹を認め,病理組織学的には毛囊への炎症性細胞浸潤と表皮基底細胞の壊死がみられた.薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)と診断した.多彩な臨床像と組織像を示す本疾患について,若干の文献的考察を加えた.

参考文献

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9) 北見 周, 飯島正文:アレルギー・免疫7: 34, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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