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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻12号

2006年11月発行

文献概要

症例報告

Eccrine porocarcinomaの1例

著者: 渡辺彩1 唐川大1 鳥居秀嗣1

所属機関: 1社会保険中央総合病院皮膚科

ページ範囲:P.1127 - P.1129

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 72歳,男性.2年前より左臀部に無症状の結節が存在するも放置していた.徐々に増大しびらんを伴うようになった.初診時,6×6×3.5cm,弾性硬,下床との可動性比較的良好な広基有茎性の暗紫色調結節があり,中央部はびらんしていた.病理組織学的所見では表皮と連続性に脂肪織深層まで腫瘍塊の増生を認めた.腫瘍細胞は軽度の異型性を伴う比較的小型の類円形細胞で,束状,胞巣状に配列し,一部に管腔様構造がみられ,CEA陽性であった.以上よりeccrine porocarcinomaと診断した.

参考文献

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7) Robson A, et al: Am J Surg Pathol25: 710, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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