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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻12号

2006年11月発行

文献概要

症例報告

糖尿病患者に生じた非クロストリジウム性ガス壊疽の3例

著者: 西村幸秀1 益田浩司1 末廣晃宏1 竹中秀也1 加藤則人1 岸本三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学

ページ範囲:P.1155 - P.1158

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 症例1:50歳,男性.20歳時より糖尿病.1週間前に右足底に外傷を受け,疼痛,腫脹,排膿を認めた.症例2:43歳,女性.20歳台より糖尿病.約1週間前より左足背に腫脹,疼痛が出現し,3日前より排膿を認めた.症例3:63歳,男性.26歳時より糖尿病.約2か月前より右第1趾に水疱,潰瘍が出現し,近医にて治療されたが悪化した.3例とも糖尿病のコントロールが不良であった.3例とも初診時の足のX線像にて皮下にガス像を認めた.創部の細菌培養の結果,3例いずれにおいても好気性菌のStreptococcus agalactiase (Group B)と嫌気性菌のPrevotella biviaが検出され,好気性菌と嫌気性菌の混合感染を認めた.以上より非クロストリジウム性ガス壊疽と診断し,デブリードマンおよび抗生剤投与を行った.症例1では右下腿切断を,症例3では第2~5趾の切断を要した.

参考文献

1) 浅木弘子, 他:皮膚臨床47: 1319, 2005
2) 宮国 均:MB Derma85: 55, 2004
3) 木根淵明, 他:皮膚臨床46: 1655, 2004
4) 山本純照, 他:西日皮膚65: 150, 2003
5) 秋山尚範, 岩月啓氏:MB Derma78: 1, 2003
6) 山本 卓, 他:MB Derma78: 11, 2003
7) 濱松奈々子, 他:皮膚臨床47: 1315, 2005
8) 矢部朋子, 他:皮膚臨床47: 1323, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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