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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻12号

2006年11月発行

治療

陥入爪治療におけるフェノール法での圧抵時間,治癒期間,再発率の比較検討

著者: 藤森佐和子1 下間亜由子1 覚道奈津子1 山本純2 小川豊3

所属機関: 1関西医科大学形成外科 2高槻赤十字病院形成外科 3

ページ範囲:P.1174 - P.1177

文献概要

 フェノール法の方法,結果について報告し,圧抵時間と創傷治癒日数の関係,諸家の報告における圧抵時間と再発率の関係を比較検討した.第Ⅰ趾陥入爪55趾でフェノール圧抵時間は70~200秒(平均130秒),創傷治癒日数は7~30日(平均15日)であった.フェノール圧抵時間と創傷治癒日数の間には,正の関係が認められ,フェノール圧抵時間と再発率の間には,負の関係が認められた.処置部位の爪甲を消滅させるには,100秒以上の圧抵が必要と思われた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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