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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

症例報告

シクロスポリン-エトレチナート併用療法にて軽快した汎発性膿疱性乾癬の1例

著者: 坂本久美子1 原弘之1 照井正1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1211 - P.1214

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64歳,男性.63歳時より尋常性乾癬と診断され,外用薬にて治療していた.初診の半年前より皮疹が膿疱化し,膿疱性乾癬の診断のもと前医でシクロスポリン(ネオーラル(R))の内服を開始し,一時軽快していた.しかし皮疹が再燃し,当院にてシクロスポリンで治療を継続したが,腎不全が進行したため,血液透析の導入と,シクロスポリンの減量を余儀なくされた.やむなくエトレチナートを併用したところ,併用療法開始後6日目に膿疱の新生が減少し始め,以後,皮疹は順調に軽快した.その後シクロスポリンを中止し,エトレチナートも漸減することができた.

参考文献

1) Umezawa Y, et al: Arch Dermatol Res 295: S43, 2003
2) 照井 正, 他:臨皮57: 125, 2003
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8) 古川福実, 他:日小皮会誌19: 153, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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