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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

症例報告

右膝窩と右頸部の片側性に出現したHailey-Hailey病の1例

著者: 後藤由香1 櫻井英一1 渡部大輔1 赤坂俊英1 佐々木豪2

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2佐々木皮膚科

ページ範囲:P.1225 - P.1227

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37歳,男性.右膝窩と頸部右側にのみそれぞれ鶏卵大,鳩卵大のびらんを有する湿潤性紅斑局面が限局したHailey-Hailey病.皮膚モザイク症の分類では片側型に,遺伝形式では1型に相当すると考えた.治療はマキサカルシトール外用が無効であり,ステロイド内服,タクロリムス軟膏外用の併用に変更したところ,皮疹は改善した.現在はタクロリムス軟膏外用のみで,再燃はみられない.

参考文献

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13) Sand T, Thomsen HK: Arch Dermatol 139: 1401, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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