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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

症例報告

膀胱腫瘍に対するBacillus of Calmette and Guerin治療によりGibertばら色粃糠疹様の皮疹を生じた1例

著者: 宇宿一成1

所属機関: 1宇宿ひふ科クリニック

ページ範囲:P.1228 - P.1230

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65歳,男性.膀胱腫瘍に対してBacillus of Calmette and Guerin (BCG)製剤の膀注を受けた.治療の翌日より腹部に痒みを伴う紅斑が出現し,次第に胸腹部,背部,四肢に拡大した.初診時,体幹・四肢に拇指頭大までの紅斑が散在し,Gibertばら色粃糠疹を思わせた.病理組織学的には表皮基底層の液状変性と表皮への細胞浸潤,真皮上層から中層にかけての著明な浮腫と血管周囲性の炎症細胞浸潤,赤血球の漏出がみられた.BCG製剤の使用中止と,ステロイド全身投与および外用により皮疹は2週間で改善した.薬剤貼布試験で,48時間,72時間後ともに陽性で,Gibertばら色粃糠疹型の薬疹と考えた.

参考文献

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10) Wilkinson JK, et al: Arch Dermatol 116: 902, 1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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