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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

症例報告

環状丘疹性梅毒疹の1例

著者: 小坂素子1 新見やよい1 齋藤裕2 川名誠司1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科学教室 2齋藤皮膚科

ページ範囲:P.1265 - P.1268

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34歳,男性.2か月前より頸部に自覚症状のない皮疹が出現した.ステロイド薬を外用したが皮疹が拡大したため,当科を紹介された.初診時,頸部に辺縁が堤防状に隆起し,中央に色素沈着を伴う環状の皮疹と環状に配列する丘疹を認めた.また,頭部に虫喰い状の脱毛を認めた.血液検査にてガラス板法128倍,TPHA10,240倍であった.病理組織所見では,真皮上層から中層の血管周囲に,多数の形質細胞を含む炎症性細胞浸潤を認めた.臨床所見,組織所見,血液検査より環状丘疹性梅毒疹と診断した.ベンジルペニシリンベンザチン150×104単位/日を内服し,約1か月で皮疹,脱毛は改善した.

参考文献

1) 岡本昭二:現代皮膚科学大系6巻B, 中山書店, p237, 1984
2) 楠 俊雄:皮膚科MOOK4巻, p74, 1986
3) 本間 眞:皮膚32: 711, 1990
4) 石川武子, 他:皮膚臨床44: 116, 2002
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6) 山家英子, 堀越貴志:臨皮48: 1203, 1994
7) 田中摂子, 他:臨皮59: 971, 2005
8) 岸本恵美, 他:皮膚臨床46: 1667, 2004
9) 小尾麗子, 他:日皮会誌112: 985, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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