icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻2号

2006年02月発行

文献概要

症例報告

水疱を呈し口腔内病変を伴った持久性隆起性紅斑

著者: 大西正純1 佐藤彩子1 森康記1 赤坂俊英1 須藤守夫2

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2須藤内科クリニック

ページ範囲:P.117 - P.120

文献購入ページに移動
要約 59歳,女性.四肢,腋窩などの特に物理的刺激を受ける部位に地図状,あるいは環状の浸潤性紫紅色斑を,軀幹には紅色小結節と小水疱を集簇して認めた.また,口腔内病変がみられた.病理組織学的に表皮真皮境界部の好中球を入れる裂隙,真皮の核破壊性血管炎で,持久性隆起性紅斑と診断した.5年後の皮疹は浸潤性紫紅色斑が主体となり,病理組織像は滲出性変化は減少し,フィブリン沈着と著しい核破壊性血管炎の像を呈していた.

参考文献

1) Crocker HW, Williams C: Br J Dermatol6: 33, 1894
2) 木村俊次, 他:臨皮52: 988, 1998
3) 川崎勇夫, 他:皮膚臨床44: 155, 2002
4) 高岩 堯, 他:臨皮25: 767, 1971
5) 山上 淳, 他:臨皮55: 396, 2001
6) 久保宣明, 他:臨皮59: 531, 1997
7) 西山茂夫:現代皮膚科学大系17(山村雄一, 他編), 中山書店, p32, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?