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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻2号

2006年02月発行

文献概要

症例報告

腎障害を合併したDDS症候群の1例

著者: 森本朝子1 高井利浩1

所属機関: 1高砂市民病院皮膚科

ページ範囲:P.131 - P.133

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要約 67歳,女性.2003年8月末頃より,体幹,四肢に瘙 痒性紅斑が出現し,抗アレルギー剤内服およびステロイド外用にて治療したが軽快しないため,レクチゾール(R)内服を開始した.内服開始の約1か月後,発熱と全身の紅色丘疹が出現し,検査所見では肝障害を認めたため,レクチゾール(R)によるDDS症候群と診断し,内服中止のうえステロイド療法を施行した.その後,皮膚症状および肝障害は軽快したが,遅れて腎障害が出現してきた.ステロイド内服の増量後,腎機能は改善傾向を認め,全経過4か月でステロイド内服を中止した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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