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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻2号

2006年02月発行

文献概要

症例報告

禁煙指導および塩酸ミノサイクリン内服が著効したMelkersson-Rosenthal syndromeの1例

著者: 小松俊郎1 高橋和宏1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.142 - P.144

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要約 82歳,男性.初診の約20年前より上口唇の腫脹を繰り返し,近医にて加療されていたが改善しなかった.初診時,上口唇の腫脹と皺襞舌を認めた.歯科金属パッチテストはすべて陰性であった.病理組織学的に真皮の浮腫,solar elastosis,炎症細胞浸潤があり,肉芽腫性変化はみられなかった.不全型Melkersson-Rosenthal syndromeと診断した.ステロイド軟膏外用と抗アレルギー薬内服のみには反応せず,禁煙と塩酸ミノサイクリン内服で著明に改善した.

参考文献

1) 古谷達孝, 他:現代皮膚科学大系18, 中山書店, p363, 1984
2) Hornstein OP: J Dermatol24: 281, 1997
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8) 吉田三基子, 他:皮膚臨床41: 1300, 1999
9) 千木良正機:整・災外42: 757, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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