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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻3号

2006年03月発行

文献概要

症例報告

先天性血管拡張性大理石様皮斑の1例

著者: 小山哲史1 吉澤奈穂1 樹神元博1 藤本篤嗣1 杉浦丹1

所属機関: 1静岡市立清水病院皮膚科

ページ範囲:P.224 - P.226

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生後2日,男児.出生時より両上肢,軀幹,左下肢の広い範囲に紫紅色調,網状の大理石様皮斑を非対称性に認めた.皮疹部は陥凹し,萎縮を呈し,腹部の皮静脈は拡張していた.網状の皮斑のある左下肢は右下肢に比べ,細く短縮していた.その他の合併症はなかった.病理組織学的には毛細血管の拡張と増生,血管周囲へのリンパ球浸潤,リンパ管の拡張を認めた.1歳10か月の現在,皮斑は消退傾向にあり,患肢の異常は改善が認められた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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