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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻3号

2006年03月発行

文献概要

症例報告

ゲフィチニブ(イレッサ(R))による爪囲炎の2例

著者: 森暁1 川上佳夫1 古川裕利1 中村晃一郎1 金子史男1

所属機関: 1福島県立医科大学大学院医学研究科機能制御医科学器官制御学領域皮膚・粘膜学講座

ページ範囲:P.230 - P.232

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症例1:41歳,女性.ゲフィチニブ内服開始約2か月後に右第1趾,右環指(第4趾)に爪囲炎が出現した.ゲフィチニブ投与中止により症状は改善した.症例2:54歳,女性.ゲフィチニブ内服開始3週間後に右第1趾に爪囲炎が出現した.ゲフィチニブは継続しながら,抗生剤外用を行い症状は軽快した.ゲフィチニブによる爪囲炎の発症機序は明らかにされていないが,自験例ではいずれも歩行時に加重のかかる第1趾に症状を認めており,物理的要因も発症に関与していることが示唆された.

参考文献

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7) 相楽 玲, 他:日皮会誌114: 692, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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