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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻3号

2006年03月発行

症例報告

ホモスルファミン外用後に生じたacute generalized exanthematous pustulosisの1例

著者: 吉田隆洋1 籏持淳1 山﨑雙次1

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.233 - P.236

文献概要

54歳,男性.約2週間前より下腹部の瘙痒性皮疹へホモスルファミン含有市販薬を塗布していたところ,外用部位に瘙痒を伴う紅斑が出現し,徐々に拡大したが外用を継続していた.数日前より急激に,発熱と全身に瘙痒性の小膿疱を伴う紅斑がみられたため来院した.病理組織学的所見は好中球の表皮内遊走と角層下膿疱および真皮上層の血管周囲性の炎症性細胞浸潤が認められた.ホモスルファミンの貼布試験陽性より,同薬剤による接触皮膚炎の後に生じたacute generalized exanthematous pustulosisと診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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