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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

症例報告

全身性強皮症を呈したヒトアジュバント病の1例

著者: 大内結1 木花いづみ1 武藤潤2 今川孝太郎3

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2防衛医科大学病院皮膚科 3東海大学医学部形成外科

ページ範囲:P.335 - P.337

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要約 61歳,女性.35年前にシリコン注入による豊胸術を受けた.2年前に両側乳房の変形のためシリコン除去術を受けるもシリコンは胸壁まで浸潤し完全な除去はできなかった.2004年1月よりRaynaud現象が出現し,3月より手指の硬化を自覚.5月より皮膚硬化が急速に進行し当院を受診した.両手指から前腕近位および頸部の皮膚硬化を認めた.シリコン豊胸術後のヒトアジュバント病と診断しプレドニゾロン30mgより開始.皮膚硬化は改善している.

参考文献

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12) 池原龍一郎, 他:皮膚病診療19: 535, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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