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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

症例報告

マンソン孤虫症の1例

著者: 市橋かおり1 北嶋渉1 小西啓介1 山田稔2

所属機関: 1京都市立病院皮膚科 2京都府立医科大学医動物学教室

ページ範囲:P.375 - P.377

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要約 77歳,女性.初診の約1か月前より右前腕に軽度瘙痒を伴う皮下結節が出現し,近医より当科を紹介され受診した.初診時,右前腕屈側に長さ約10cmの発赤を伴った皮下結節を認め,末梢側より生検を行った.病理組織学的所見にて,マンソン裂頭条虫のプレロセルコイドを検出し,患者血清を用いたdot-ELISA法でもマンソン孤虫に陽性を示したため,マンソン孤虫症と診断した.生検後速やかに皮下結節は消退した.感染経路としては,鶏ささみの生食が疑われた.

参考文献

1) 影井 昇:SRL宝函24: 115, 2000
2) 吉田幸雄:図説人体寄生虫学, p176, 南山堂, 1992
3) 木川裕子, 他:皮膚臨床39: 623, 1997
4) 渡邉将也, 他:臨皮58: 343, 2004
5) 影井 昇:最新医学44: 873, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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