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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

症例報告

陰囊から会陰部にかけて多発したmedian raphe cysts

著者: 高山かおる1 丸山隆児1

所属機関: 1中野総合病院皮膚科

ページ範囲:P.389 - P.391

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要約 10歳,男児.陰囊から会陰部の正中線上に小指頭大までの囊腫状皮内結節が数珠状に連なって多数認められた.組織学的には表皮構造を壁とする囊腫と偽重層上皮様の類円柱上皮を壁とする囊腫が混在し,おのおの胎生期の表皮成分ならびに尿道上皮成分に由来すると考えられた.このような二種類の囊腫壁が混在する症例はきわめて稀であると思われる.

参考文献

1) Asarch RG, et al: Arch Dermatol115: 1084, 1979
2) Cole LA, Helwig EB: J Urol115: 397, 1976
3) Paslin D: Arch Dermatol180: 644, 1985
4) Lever WF, Schhaumburg-Lever G: Histopathology of the SKIN, 7th ed, Lippincott, Philaderphia, p540, 1990
5) Claudy AI, et al: Acta Derm Venereol (Stockh)71: 61, 1991
6) 伊藤 隆:解剖学講義, 南山堂, p475, 1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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