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症例報告
乳房外Paget病の術後,血清CEA高値により多発性大腸癌が発見された1例
著者: 吉田益喜1 川田暁1
所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.402 - P.405
文献購入ページに移動要約 69歳,男性.陰囊部Paget病で拡大切除を行った.術前精査において転移を示す所見はなかった.術後6か月の血清CEA値が高値を示したため全身精査を行ったが,転移を示す所見はなかった.下血,血便,便柱の細化などはみられなかったが,大腸癌を疑い,内視鏡を行った結果,S状結腸と直腸の2か所に腺癌がみつかり外科で手術した.乳房外Paget病と大腸癌の合併に関して血清CEA値を含め考察した.
参考文献
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