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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

症例報告

尿管癌の皮膚転移と考えた1例

著者: 稲垣千絵1 野田智子1 柴垣亮1 池田佳弘1 井上亘2

所属機関: 1京都第2赤十字病院皮膚科 2京都第2赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.406 - P.408

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要約 76歳,男性.夜間頻尿にて2003年10月1日当院泌尿器科を受診し,右尿管癌および傍大動脈リンパ節,縦隔リンパ節,Virchowリンパ節,左腸腰筋リンパ節転移と診断された.その後,化学療法が行われ,画像上評価可能病変は消失した.しかし,2004年6月初めに癌性胸水が出現し,7月に上胸部に圧痛を伴う板状硬の紅斑が生じた.皮膚生検の結果,尿管癌の皮膚転移と考えられた.尿管癌の皮膚転移はきわめて稀である.

参考文献

1) 小柳知彦:泌尿器科腫瘍学,メジカルビュー, p96, 1999
2) Bloom NA, et al: J Urol103: 590, 1970
3) 赤座英之:癌と化学療法15: 205, 1988
4) 金 恵英, 他:皮膚臨床29: 705, 1987
5) 良田陽子, 他:日皮会誌108: 1337, 1995
6) 斉藤 敦, 他:日皮会誌113: 1279, 2003
7) 関  聡, 他:信州医学雑誌45: 478, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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