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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 4. 皮膚疾患治療のポイント

TIMEの観点からの皮膚潰瘍・褥瘡治療

著者: 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.93 - P.97

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要約 Wound bed preparationとは,生体自体の治癒能力および治療効果を高めるための創治療法の概念であり,その目的は難治性の慢性創傷を急性創傷の治癒過程へと導くことにある.TIMEは治癒が進まない慢性創傷の臨床所見と,その背景にある細胞レベルでの異常,および治療とその効果について述べたものであり,実際に局所治療を行ううえで有用なチェックリストといえる.特に,TIMEの1つであるmoisture imbalance(不適切な水分バランス)の概念は,創の湿潤環境保持を推奨するmoist wound healingの概念を越える優れた概念である.

参考文献

1) Scultz GS, et al: Wound Rep Reg11: 1S, 2003
2) Scultz GS, et al: Wound Rep Reg13: 1S, 2005
3) Thompson P, Smith D: Am J Surg167: 7S, 1994
4) Falanga V, et al: J Invest Dermatol102: 125, 1994
5) Ennis WJ, Meneses P: Ostomy Wound Mgt46: 39S, 2000
6) 石川 治, 福井基成:保存的治療. 厚生省老人保健局(監), 宮地良樹(編):褥瘡の予防・治療ガイドライン. 照林社, p64, 1998
7) 石川 治:ポケットを有する褥瘡の治療とケア. 真田弘美, 須釜淳子(編):エビデンスに基づく褥瘡ケア. 中山書店, p47, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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