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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 4. 皮膚疾患治療のポイント

イベルメクチンによる疥癬の治療ガイドライン

著者: 石井則久1 朝比奈昭彦2

所属機関: 1国立感染症研究所ハンセン病研究センター生体防御部 2国立病院機構相模原病院皮膚科

ページ範囲:P.108 - P.112

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要約 イベルメクチン内服薬が疥癬に対して一般医療で使用可能になった.それに合わせて「疥癬診療ガイドライン」が作成された.皮膚科医にとっては疥癬の正確な診断が重要で,ヒゼンダニの検出方法を熟知する必要がある.また,臨床症状や疫学的流行状況なども的確に把握する.治療には外用薬が用いられてきたが,イベルメクチン内服薬は使用が簡便で,医療費や人件費の削減につながる.しかし,安易な使用は疥癬の適切な診断がないがしろになる.皮膚科医は疥癬の正確な診断と適切な治療を知ることが必要である.

参考文献

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22) 蔵本陽子:Visual Dermatol2: 808, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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