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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 4. 皮膚疾患治療のポイント

掌蹠腋窩多汗症の治療―水道水イオントフォレーシスを中心に

著者: 丸山友裕1

所属機関: 1済生会新潟第二病院皮膚科

ページ範囲:P.125 - P.130

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要約 精神性発汗の異常亢進である掌蹠多汗症に対する治療として実用的ものは,①塩化アルミニウム液の外用,②水道水イオントフォレーシス,③ボツリヌス菌の局所注射,④胸腔鏡下胸部交感神経切除術(ETS)などがある.抗コリン剤や精神安定剤,漢方薬などの内服の有用性は低く,あまり実用的とは考えられない.現在,わが国ではETSが積極的に行われているが,非可逆性の代償性発汗に苦しむ人も多い.そこで,保存的治療として主に水道水イオントフォレーシスを第一選択で行い,効果不十分な症例に対して適応を慎重に検討したうえでETSを行うことを提案した.腋窩多汗症に対しては腋臭症との鑑別や合併の有無を確認のうえ,治療方針を決める必要がある.腋窩多汗症の治療は上記の保存療法のほか,超音波メスによる吸引などもある.

参考文献

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7) Stolman LP: Current Therapy16: 863-869, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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