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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 4. 皮膚疾患治療のポイント

乾癬のクリニカルパス

著者: 東山真里1 中村敏明2 荻堂優子1 横見明典1

所属機関: 1日生病院皮膚科 2大阪大学大学院医学系研究科分子病態医学皮膚科学講座

ページ範囲:P.137 - P.142

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要約 1996年以来,クリニカルパス(以下,パス)は医療の標準化や効率化,チーム医療,インフォームド・コンセントなどの機能を目的に導入されつつある.当院では尋常性乾癬の入院患者数は増加傾向にあり,平均在院日数が長いことが問題に挙げられる.早期退院は,患者の職場復帰などの社会的観点からも重要である.われわれは入院期間を3週間に設定し,治療期間を急性期(1週目),急性期(2週目),寛解・維持期(3週目)に分類した光線療法,軟膏療法と内服療法(エトレチナート)を組み合わせたパスを2002年に考案し運用している.退院目標を,症状の改善とセルフケアの確立,外来での継続治療への円滑な移行と設定した.尋常性乾癬の入院治療におけるパス導入による治療効果,患者の満足度,在院日数について検討した.結果は,パスの導入は満足度の向上,在院日数の短縮につながり治療効果は導入前とほぼ同等であった.

参考文献

1) 須古博信:日医雑誌134(別冊):104, 2005
2) 武田礼子, 他:日生医誌32: 164, 2004
3) 嶋田直子, 他:日生医誌32: 36, 2004
4) 中村敏明, 他:皮膚の科学3: 110, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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