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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 4. 皮膚疾患治療のポイント

マムシ咬傷に遭遇したら

著者: 井上安見子1 水上晶子1 加藤正幸1 土田哲也1

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.143 - P.146

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要約 マムシ咬傷は全国で年間約3,000例発生し,1,000~1,500例に1例の割合で死亡例がみられる1).主な治療には,局所処置,マムシ抗毒素血清とセファランチンの投与があるが,マムシ抗毒素血清投与の有用性についてはさまざまな意見があり統一した治療方針がない.しかし,マムシ咬傷は重症化することがあり,マムシ抗毒素血清投与が毒素を中和する唯一の薬剤であること,その副作用である血清病が重症化することが稀であることから,可能な限り投与するべきであると考えられる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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