icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 5. 皮膚科医のための臨床トピックス

乾癬性ぶどう膜炎

著者: 酒本亜紀子1 嵯峨賢次1

所属機関: 1札幌医科大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.157 - P.159

文献購入ページに移動
要約 近年,乾癬に合併するぶどう膜炎の報告が増加し,乾癬性ぶどう膜炎という新しい概念が提唱されている.その病態は,前房蓄膿を呈する重症の前部ぶどう膜炎で,再発性で難治性の疾患である.発症機序として,HLA-B27,好中球機能異常,IL-8などの関与が推測されている.治療に抵抗性で再発性であり,眼科医による診察と治療,経過観察が必須である.皮膚科医は乾癬患者の日常診療において,その発症に注意して本症を早期に発見する必要があると考える.

参考文献

1) Lambert JR, Wright V: Ann Rheum Dis35: 354, 1976
2) Catsarou-Catsari A, et al: Acta Derm Venereol (Stockh)64: 557, 1984
3) 横田田鶴子, 他:臨皮50: 879, 1996
4) Iijima S, et al: Dermatology193: 295, 1996
5) 鈴木参郎助, 他: 眼紀44: 1039, 1993
6) Sakamoto H, et al: Jpn J Ophthalmol6: 548, 2003
7) 菅原浩美, 他:臨眼52: 1171, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?