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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006 5. 皮膚科医のための臨床トピックス
コエンザイムQ10(CoQ10)
著者: 山本順寛1
所属機関: 1東京工科大学バイオニクス学部
ページ範囲:P.160 - P.162
文献購入ページに移動要約 コエンザイムQ10はミトコンドリア内でのATP合成に不可欠であるが,体内にはユビキタスに存在し,その理由は優れた抗酸化作用と考えられている.体内で生合成されるが,組織内濃度は加齢とともに減少する.皮膚でも同様であり,皮膚の老化の重要な原因の一つと考えられている.コエンザイムQ10入りのクリームは皮膚の抗シワ作用で注目を集めている.また,肌のつやが出る,疲れにくくなる,風邪をひかなくなるなどの効果が実感でき,かつ安全なサプリメントとしても人気となっているが,科学的なデータの蓄積が望まれている.
参考文献
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