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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻5号

2006年04月発行

文献概要

Derm.2006

陪席医の一日

著者: 杉田和成1

所属機関: 1産業医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.172 - P.172

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やはり教授診を間近でみることのできる陪席医を経験することは有意義だと思います.具体的には,臨床,病理診断だけでなく,問診に始まり皮疹を観察するやり方,処方,必要な検査を的確にオーダーする等々です.しかしながら,診察時間内に教授診の難しい臨床や病理を理解するのは不可能です.教授診前日までには,処方内容や病理組織をチェックする,さらに難しい症例,貴重な症例があればそれらに関する文献を読み,また患者検体の解析結果もそろえておかなければなりません.

 いよいよ診察が始まれば,教授自ら処置,注射をし,時間が許せば生検,切除までもされる.また,皮膚症状に合わせた微妙な処方内容の変更も勉強になります.そういう診察医としての姿勢や手技,知識を大いに学んでいます.診察中,教授から「アトピーに合併した○○は何例くらいあった?」などと聞かれることもあるし,答えられるように準備しておかなければなりません.診察が終われば,夜は患者リンパ球の表面マーカー解析や培養が待っています.また,貴重な症例があれば論文も書かなければなりません.こうして陪席医の一日が終わるのですが,夜の研究は半分楽しみながらやっているのも事実です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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