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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻6号

2006年05月発行

症例報告

右下腿に限局して斑状紫斑と血疱を生じた皮膚アレルギー性血管炎の1例

著者: 舩越建1 佐藤友隆1 松尾聿朗1 高雪恵2

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科 2若宮中央医院皮膚科

ページ範囲:P.426 - P.428

文献概要

 61歳,女性. 関節リウマチの既往があり,2年前に右膝人工関節置換術を受けている.先行する感染症状ののち,突然,右下腿に限局して紫斑を生じ,同部が血疱化した.安静のみで改善傾向を示したが,潰瘍が残存した.血疱の生検組織像は真皮中層小動脈の白血球破砕性血管炎の所見で,臨床,経過,病理より右下腿に限局した皮膚アレルギー性血管炎と診断した.右下腿にのみ皮疹が生じた原因として,右膝人工関節置換術の関与が示唆された.

参考文献

1) 斉藤隆三:最新皮膚科学大系, 第4巻, 中山書店, p122, 2003
2) 森 康記:綜合臨牀50: 2387, 2001
3) 小野澤望, 他:皮膚臨床45: 1071, 2003
4) 木下恵美, 他:西日皮膚62: 444, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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