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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻6号

2006年05月発行

文献概要

症例報告

石灰沈着を伴った多発性陰嚢粉瘤症―多彩な組織所見を呈した1例

著者: 岸本和裕1

所属機関: 1竹田綜合病院皮膚科

ページ範囲:P.457 - P.459

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 56歳,男性.30年前より陰嚢に小結節が出現し,増加してきたため切除した.病理組織学的に嚢腫壁が重層扁平上皮から形成される通常の表皮嚢腫,壁が異物肉芽組織で構成されており内腔の角化物間に石灰沈着像が散見される嚢腫,さらには両病像が混在する嚢腫の3型が確認された.これは,表皮嚢腫から2次的に石灰沈着をきたしたとする続発説を裏付ける所見と考えられた.

参考文献

1) Shapiro L, et al: Arch Dermatol102: 199, 1970
2) Swinehart JM, Golitz LE: Arch Dermatol118: 985, 1982
3) 廣崎邦紀, 他:免膚臨床45: 1587, 2003
4) 松下隆行, 他:西日皮膚41: 279, 1979
5) Sarma DP, Weilbaecher TG: J Surg Oncol27: 76, 1984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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