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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻6号

2006年05月発行

文献概要

症例報告

ブレオマイシン局所注射が奏効した,爪甲下に生じたケラトアカントーマの1例

著者: 橋本彰1 奥山隆平1 相場節也1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.466 - P.468

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 66歳,男性.左第1指の爪甲下に腫瘤が出現した.病理組織学的に有棘細胞癌も否定できなかったが,ケラトアカントーマの可能性も考え,ブレオマイシンの局所注射を行った.腫瘤は徐々に縮小して消失し,爪甲下に生じたケラトアカントーマと確定診断することができた.爪甲下のケラトアカントーマに対して,診断と治療を兼ねてブレオマイシンの局所注射を行うことで必要以上の外科的治療を加えることなく治癒させることができた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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